自らを“しかばね”と称するが

歌い 笑う その様子は

到底 屍体とは思えない

 

かといって

 

生きているにしては血色悪く

到底 生者とは思えない

 

かような者が集う場所が

あるという

 

この世のしがらみも

何もかも

忘れて過ごせる

生き死に不問の

桃源郷が

あるという

生きる世界に絶望し

悲観にくれるなか

しかばねの存在を知った人がいう

誘いの言葉が聞こえたという

 

それは生きる者達への

救いの声か

あざけりか

 

後ろの方から

頭に響くようにささやかれるそうだ

「きみも しかばねに なってみないかい?」